2013年6月16日日曜日

トヨタ初の社外取締役に財務省の天下りを発見!

6/14にトヨタ自動車の株主総会が行われました。そして、同社初の社外取締役の起用が決まったようです。社外取締役に選任されたのは、以下の3人です。
  • 米ゼネラルモーターズグループ・マーク・ホーガン元副社長 
  • 日本生命保険・宇野郁夫相談役
  • 証券保管振替機構・加藤治彦社長(元国税庁長官)
私は諸事情があって株主総会には行けなかった身だが、株主としては社外取締役を導入する事には、勿論賛成でした。トヨタは90年代後半から、社内からの出世組と、トヨタ創業者組とで、社長の椅子取りゲームをしています。巨大企業にはある程度避けられない事情とはいえ、お家騒動は対外的にも見栄えは悪く、株主にはプラスになりません。社外からの監視体制を(形式上でも)設けた事は、トヨタ自動車の体裁を整える上では、非常に良い事だと思います。

しかしこの話で、一つポイントなのが、最後の加藤治彦という人物、元国税庁長官という肩書きです。これ、明らかに国税庁(財務省)に媚びを売る行為というか、天下りの受け入れそのものですよね。

トヨタの元社長である奥田碩(元経団連会長)は、消費税増税に賛成するという、経団連という組織から考えて、ありえない言動を行いました。本来なら経団連は、モノを売る企業の集合体ですから、売上が確実に落ち込む消費税増税など、言語道断の政策です。しかしトヨタの場合、輸出戻し税で売上の落ち込みをカバーできる事、そして国税庁(=財務省)に媚びを売れば税務調査を緩めて貰える事から、このような発言に至った訳です。

そして今回、社外取締役という形で、財務省に更に恩を売った訳です。そこまでして財務省に媚びを売るのか・・・何かやましい事でもあるのでしょうかね?

トヨタ自動車の株主としては、はした金を渡すだけで財務省と喧嘩せずに済むなら、大いに結構な話です。しかし、一人の日本人としては、財務省の横暴(消費税増税)は許せない行為です。私はトヨタ自動車の株主ですが、消費税増税に賛成した奥田碩だけは、絶対に許せない輩だと思っています。

ということで私は、非常に複雑な心境で、この決定を見守っておりました。

P・S このニュース、少なからずのメディアが社外取締役について、最初の二人だけ名前を出して「など」とお茶を濁す報道に終始しています。つまり、加藤治彦については名前を出しておらず、大スポンサーであるトヨタの顔を潰さない、そして財務省の逆鱗に触れないよう、隠蔽している訳ですね。世界よ、これが日本のマスゴミだ!