2013年10月15日火曜日

マツダのアクセラがトヨタのハイブリッドシステムを搭載

今回はマツダの話が中心です。一見するとトヨタと関係ない話で恐縮ですが、トヨタの経営とも関係してくる話なので、書いておきます。

先日、マツダがアクセラの新型を発表し、一部のクラスで電気とガソリンを併用する「ハイブリッド」を導入したことで、話題を呼んでいます。このアクセラのハイブリッドシステムは、トヨタの技術供与によるものです。

マツダと言えば、主力車種はデミオのような小型車と、MPVに代表されるミニバンで、アクセラのような中型車は日本では余り売れていません。しかしアクセラは、欧州では大人気であり、何度も賞を受賞しているなど評価も非常に高いです。マツダの海外販売は、間違いなくアクセラが主力車種です。

そんなアクセラも「いよいよ日本市場で本気で売りに来たか」というのが、筆者の感想です。アクセラ同様「海外で高評価だが、日本では不人気」だったアテンザも、新型になって売れ行きが好調なようですから、アクセラもその波に乗ってくるはずです。

こうなってくると、なぜトヨタがマツダにハイブリッド技術を供与したのか、非常に微妙な感じがします。好みの問題もあるでしょうが、デザイン面では圧倒的にマツダ車の方が優れてますから、燃費が良くなれば、トヨタ車の牙城も崩れて行きかねないようにも思えます。

しかし、トヨタ株主から見た「救い」としては、ハイブリッドタイプのアクセラは、値段がプリウスと比べてもかなり高く設定されていることですね。ハイブリッドアクセラの定価は237万円と、プリウスが200万円を切っている事と比べると(マツダ特有の値引きの大きさを加味しても)割高感は否めません。結局、トヨタがハイブリッドのライセンスを供与している以上、価格の優劣に関しては逆転は難しいはずです。

・関連;ハイブリッドカーが元を取るための走行距離比較

マツダ車といえば「安さ」が売りだったので、デザインや性能が良くなっても、値上がりすれば売れ行きがどうなるのか微妙な所です。消費税も上がるのですから、尚更でしょう。そういう意味で言えば、まだ当面トヨタの地位は安泰でしょう・・・あくまで国内マーケットに限る話ですけどね。