2015年7月18日土曜日

雇われ社長の訃報など株価に影響しない?

任天堂の岩田社長が死去したそうです。

「現役社長が突然亡くなるというのは、本来企業にとってはマイナス要因だが、岩田は明らかに失政続きだったので、むしろ投資家にとってはプラスではなかろうか?」・・・などという私の予想をよそに、株式市場では任天堂株[7974]は特に変化は無かったようです。極端に上げたわけでも下げたわけでもなかった。

スティーブ・ジョブズCEOが無くなった際、アップル株は別に暴落したわけではなかった。しかしジョブズが膵臓ガンであることは広く知られており、長くない命である事を全ての投資家は認知していた訳です。株式市場的に言えば「想定内」の出来事でした。

岩田氏は昨年より健康不安が言われていたが、命に関わるとは思われておらず、訃報はサプライズだったはず。それでも株価が反応しないってことは、投資家にとっては、雇われ社長の首がすげ変わっても、ぶっちゃげどうでもいいと言うことだろうか?

翻って、我らがトヨタ自動車の社長・章男氏が突然死んだりしたら、株価はどうなるのだろうね・・・と考えてしまう。彼は自動車レースにうつつをぬかし、自らハンドルを握ってレースに出てるわけだから、いつ事故死してもおかしくない訳である。

交通事故を起こした時、起訴の有無や裁判になるか否かの判断基準

岩田はスマホへの出遅れやWiiUという完全失敗作といい、明らかな失政続きでしたが、章男はカーレースにうつつを抜かしてる事と、麻薬女を庇ったこと以外、大きな失政はしていません。共に業績に直接的に悪影響を及ぼすことではないですからね。従って経営者としては、岩田よりも有能だといえるでしょう。

もしそんな章男が突然死んじまったら、株式市場はどう反応するのでしょうなぁ。きっと即座に新しい社長が何処かから担ぎ上げられるだけで、マーケットは無反応なのだろうなぁ・・・。