2013年7月27日土曜日

トヨタが2013年上半期の販売台数世界一だけど・・・

トヨタの上半期の販売台数が世界一だった模様です。

トヨタ自動車の2013年上半期の、世界の販売台数(ダイハツ工業と日野自動車を含む)は、前年同期比1.2%減の491万台。ライバルであるGMは前年同期比4%増の485万台、フォルクスワーゲンが6%増の470万台だったとの事です。世界一である事は、素直に喜ばしい事です。

但し、中身を見ると決して楽観視できない事情もあります。まず、トヨタは販売台数が他者と比べて多かったと言うだけで、トヨタ自身の前年比では減少しています。一方で、GMやフォルクスワーゲンは、販売台数を増加させています。台数差も僅かですから、この感じで下半期も推移すれば、逆転される可能性も十分ありそうです。

もう一つの懸念は、国内販売は11.3%減(117万台)だったという点。エコカー補助金の終了など、逆風要素があったとはいえ、これは深刻な問題です。自国で稼げないとなれば、中国と米国頼みとなりますが、これが良くない。世界最大の自動車マーケットとなった中国で、トヨタは負け組です。中国でバブルが崩壊しなければ、同国で強いフォルクスワーゲン に逆転される可能性もありそうです。

一方で、ピンククラウンを限定販売するという、お笑いニュースも流れてきました。こんなもの、日本のマスコミにはネタ受けはするでしょうが、業績には何の寄与もしません。買うのも余程のゲテモノ好き(?)だけでしょうし。

国内市場のテコ入れを行うなら、こんな無意味なPRなどせず、しっかりと利益の取れる車の販売に力を入れて欲しいものです。以上、トヨタ株主からの愚痴と提言でした。