2013年4月30日火曜日

トヨタ株主の心境は今?

こんなサイトを作る事からお察しと思いますが、私はトヨタ自動車の株主です。金額的には小口ではありますが、定義上はトヨタ自動車のオーナーです(笑)。

私がトヨタ株を購入したのは、2006年でした。ライブドアショックがあったものの、日本株はまだ上昇基調の時で、トヨタの業績も上り調子の時代です。サブプライム問題が発生しても、まだトヨタの株価は安泰で、それどころか2008年決算では、売上高・利益共に史上最高をたたき出しました。そしてトヨタは、GM(ゼネラルモーターズ)を抜き、販売台数でも売上高でも「世界一」の自動車メーカーになりました。当然ですが、株主としては誇らしい気持ちでした。

ところが、リーマンショックを期にトヨタの業績は一変し、2009年決算では一転して4000億円を超える大赤字となりました。他の株式も散々でしたが、私はこのトヨタの一変ぶりのほうが、より恐怖を感じました。前年に1兆7千億円を超える利益を生んでいた企業が、いきなり4000億円超の赤字に転じる・・・こんな事があるのかと。

後々勉強して、トヨタのような自動車産業は、人々の可処分所得によって大きく業績が変動する業種なのだと分かりました。リーマンショックで世界的に景気が悪化したことで、自動車のような「贅沢品」は、最も消費を削られる部分である・・・株式投資の世界では、常識と言っていいくらいの知識ですが、私はそれを肌で実感したわけです。良い勉強になったと思います。

以来、私は分散投資の大事さ、特に業種に偏らない事が大切なのだと考え改めています。トヨタのようにいきなり赤字になる業界もあれば、日用品や食品など「生活必需品」と呼ばれる業種では、不況でも業績はほとんど悪化しない事も学びました。

とはいえ、私はトヨタ自動車を見切る事は行いませんでした。トヨタ車の品質自体には問題ないし、プリウスを筆頭に燃費・環境技術も世界の最先端を行っているこの会社には、まだまだ可能性はあると。ナンピン買いこそしなかったものの、私はトヨタ株を保有し続けました。

今日現在、トヨタの株価は5710円ですから、私の買値を大きく超えてくれました。バイアンドホールドしていて正解でした。しかし、私はこれも通過点だと考えています。私は株式投資を「老後の資産設計」の一環として行っていますから、トヨタ株を売るのはおそらく20年以上先の話になるはずです。トヨタ自動車には、まだまだ世界市場で稼いで貰って、私の老後を手助けして貰わねばなりません(笑)。よって、今後もトヨタの業績には注目し続けますし、当サイトでも定期的に記録していこうと考えています。

2013年4月28日日曜日

トヨタ自動車を研究する

このサイトでは、トヨタ自動車を徹底研究していきます。
トヨタは、日本最大の企業にして、世界でも1.2を争う自動車メーカーです。近年は円高に苦しめられてきましたが、2013年のアベノミクスによる円安転換により、業績は急回復しています。株価も5000円台にまで上昇しました。

但し、このままトヨタ自動車が好調に突き進むとは限りません。国内の自動車販売台数は頭打ちですし、伸び盛りの中国などの新興国市場では立ち後れています。カーレースへの参戦~撤退や、スポーツカーの廃止~再販売など、迷走を極めている事業もあります。例のピンクのクラウンを発表した事で、その迷走が極まったとの声もあります。

トヨタは車作りでは世界一ですが、マーケティングに関しては非常にお粗末です。筆者はトヨタの株主として、彼らの戦略について、色々と口出ししたい事が山ほどあります。

当サイトでは、トヨタ自動車の今後の業績を見守りつつ、会社の歴史を振り返ったり、マーケティング戦略について言及していきます。どうぞよろしくお願いします。